クマの寝床

かつて敗者だった人と、これから敗者となる人に捧ぐ

ある大学生の目標とまとまらない話

誰のためでもなく,ただ自分自身のために私はブログを書く.

今回は明日以降の目標について挙げていき,それについて書きながら考えをまとめ,考察しようと思う.明日以降と私は今述べたが,明日,私が一年をささげてきた取り組みをひと段落させることができるのだ.それはつまり,卒論発表である.

 

私は現在大学4回生である.文字にして気づかされるが,私は大学4回なのだな

思い描いていた大学4回はもっと大人でスマートですべてをてきぱきこなし身にまとう余裕から女の子にもモテて2年ぐらい付き合っている彼女との間に結婚の二文字がちらつくような...みたいな実際の自分とのずれに絶望する というような月並みなことはここでは述べないとしよう.というのも,私は上に述べているようなたわごとを身をもって感じたことはないため,あえて皆に合わせてまで嘘はつかないでおこうと思う.

そう,この嘘をつかないでおこうという考えは,私は忘れたくないと考えている.何を改まって,とあなたは思うかもしれないが,ある一つのエピソードに胸を打たれたから、私は胸を張って正直でいようと思えるようになったのだ。そのエピソードについて述べる。作家 町田康がお勧めの本を紹介する,という旨の番組だったのだが,そこで紹介されていたのは,内田百閒の「タンタルス」だった.

 

タンタルス (福武文庫)

タンタルス (福武文庫)

 

 私はこの作者も作品も耳なじみはないが,そのときに町田がついでに内田百閒の述べた言葉を紹介していたのだ.それは阪神大震災の時,内田百閒がインタビューを受けたらしい.

 

レポーター「内田さん,先日阪神大震災が起こったため,兵庫県は未曽有の被害を受けましたが,それについてどう思われますか?」

内田「特に何も.ただ,酒がなくて困った」

 

 一般的にこの回答は屑であるとみなされるだろう.しかしこのエピソードを紹介した町田は,この内田百閒の姿勢を見習いたいといった.あくまで自分の主観に従って生きていきたい,と.これを聴いたときにまさに私は自分も同じ思いをしていたことを思い出したのだ.

2011年の東日本大震災が起きた5年前,大阪に住む私は何の被害も受けず,周りで募金活動に励む友人,鬱になって学校に来なくなる友人,ほかにもすべての楽しい行事を自粛しようとする人々がいる中で何も感じることができなかった.そして,感じることが出来ない自分が恥ずかしく,人々との会話の中では神妙な面持ちを携えていた.自分の欠陥を突き付けられているようで,つらかったのだ.

しかし,内田百閒の言葉,およびそれを支持する町田康の言葉に心を掴まれたのかもしれない.私が何も感じなかった,というのは確かに他人とは異なっていることであり欠陥かもしれないが,その感情は紛れもない事実であり,それを隠すために周りに,そして自分に嘘をつく必要はないのではないか.

現に,著名な二人の作家はこの感情を認めてくれている.このことに私は非常に救われた思いを感じたのだ.
私は,他とは違う考えを持ってしまった人間であるかもしれないが,だからといって他人に迎合し,自分に嘘をついてまで考えを変えなくても良いだろうと思えた次第だ.
少し話がそれすぎた気はするが,私は私自身の感情を大切に生きていこうと,このときより一層感じることができた.

で,なんの話であっただろうか?そうだそうだ,私の明日以降の生き方について考えるのだった.
私は一年間着手していた卒業研究から明日をもって解放されるため,学会のために大学にはまだしばらく行必要があるが,
とりあえずは肩の荷が下りるため,これからやるべきことをここで書いてみるのだった.

私が現在考えていることは主に以下に示す三つである.

  1. 就活,それに伴う経済の勉強
  2. 英会話,TOEIC
  3. 旅行

この三つを改めてみるとなんと意識の高い真面目な人間であるか,自分自身に関してほれぼれするが,
実際は二流大学に通う堕落しきったぼんくら・ポンコツであり,人様に誇れるような美徳は何も持ち得ていない.
むしろ,道楽にふけるにしても私は心から楽しむことが出来なくなってしまったため,
何か手近な目標を設定してそれを達成する,というような単純なループが自分の性にあっているように,いまは強く感じる.こに発見,気づきは以前にもブログに書いた.

 

ktmlnn0930.hatenablog.com

 兎にも角にも私にとっての手軽く目標となりえるもの,それが就活であり,英会話である.ではいまから一つずつ述べていくとしよう.

 まず就活であるが,「何故4回生なのにこの時期に就活するの?もしかしてまだ内定てこと?あ,これって触れちゃダメなとこ?」
などと,読者の頭にははおそらく疑問がかけ巡っているだろうが,どうぞ触れてくれていっこうにかまわないし,爪でひっかいてくれてもかまわない.
というのは,私は大学院に進学するのだ.大学院の修士課程まではいって,その後就職する予定である.
なので,就職活動はちょうど一年後から始まるのがふつうである.しかし,私は今すぐ始めるつもりだ.この理由は,インターンにある.
ちょうど昨日友人から教えられたことなのだが,インターンなるものは就職に直結することがほとんどであるらしい.そのインターンは,今年の六月から選考がはじまり,
私のような無知かつ二流大学在籍の人間では,相当な準備,研究をしないとインターンには受からないらしい.友人曰く,インターンの倍率は就活のそれをも凌ぐらしい.
これは,非常に大変だ.てえへんだ,てえへんだ.てことは,もう準備にかからないといけないのか?はああ~~,まじかよ!!疲労感に満たされる私の背中はもはやブラック企業勤続5年目さながらであるが,友人曰く,ここで逃げると一生後悔する,とのことである.インターンで少し頑張っていると,一般の選考では全く手が届かないような企業でも入社できる可能性があるらしい.
また,この時点では皆にあまり就活の意識が根付いていないらしく,ここで頑張っていると意識がそれほどは高まっていないほかを圧倒できるらしい.
それのみではなく,インターンの選考もまたエントリー→面接など就職選考さながらであることから,一年も事前に生の空気を味わうことが出来るらしく,本番の対策も立てやすいらしい.
以上の理由から,私はこのたびのインターンの選考に真剣に準備をするべく,明日からそれを頑張る予定である.また,就活を始めるにあたって,私は企業について何も知らないため,テレビ番組等をくまなくチェックし,
また,私は理系学生であり,理系学生の就職先の花形はメーカーの研究・開発職らしい.私はあまり分からないが.
メーカーメーカーと分かった口ぶりでここに書いている(口ぶりで書いている?)が,メーカーとはmakerということか?
よくわからないが,メーカーは外国に輸出することによって利益を得ているらしく,そのため為替レートが非常に売り上げに影響するらしい.
友人曰く,外国為替を勉強すると,経済の流れ,各国の思惑,企業の未来等が読めるようになるらしいので,私も外国為替,経済の勉強をしようと考えている.

 長くなってきた気がするが,まだ読んでくれている人はいるだろうか?まあ私自身のために書くと先程宣言したし,この姿勢は崩さないようにしよう.理想を言えば,この姿勢を崩すことなくたくさんの人にかまってくれるような人間になりたいですな.

  とにもかくにも,次は英会話である.英会話は私の念願であったが,大手の英会話教室ではあまりに値段が高すぎる.毎月二時間で2万円ぐらいだろうか.
これはあまりにも高い.それに,日本語を全く話せない外人が,自国語を教えるだけで高額な給料を手にするだなんて,なかなか腹が立つものである.
しかし,最近革命的な低価格で,従来よりも長時間の英会話ができるコースがある.それが,オンライン英会話である.私調べでは,毎日25分で月々4000円しない程度である.これは安い.
また,DMM英会話を一年半ほど続けた人のブログを先程読んだのだが,そのブログを以下に示す.

 

オンライン英会話を10000分やった私の身に起きたこと - The Coffee Times


これによると,一年半続けたことによって英語の映画も字幕なしで見れるようになり,外人の友人も沢山でき,TOEICのスコアも655から915にまで上がったらしい.
私のTOEICのスコアも同じく655であることもまた,運命のように聞こえる.私は今までTOEICの点数を上げたかったが,TOEIC専門の問題集を解いてスコアは上がるがまったく実用性が無い,というのはまったくごめんだと思っていたため,これほど私が望んでいたコンテンツに巡り合えたことをうれしく思っている.また,これによって就活時期でもTOEICの高得点は活用できるため,つながっているように思う.

 最後に旅行であるが,これははっきり言って乗り気ではない.以前はインドなどの日本と大きく異なる国々に行き,人生観を変えることを夢見ていたのであるが,研究生活やその他の友人,恋人,自分自身との関係に疲れてしまい,海外への想いはいつのまにかどこかへ消えてしまった.
しかし,このチャンスを逃すと,私が海外へ行くことが出来る機会はなくなってしまうのだ.自分の心に嘘がないように生きたいと先述した私であるが,嘘をついてでも一度行っておかないと後で後悔するだろうと思う.
そこらへんの折り合いは生きていくうえで非常に難しいと思う.「いまを生きる」ことがどれほど正しいのか?「後先のためにいまを捨てる」ことがどこまで正しいのか?難しいところである.

 

いまを生きる [DVD]

いまを生きる [DVD]

 

 
話は変わりますが,この「いまを生きる(dead poet society:死せる詩人の会)」という映画は私は本当に好きです.

これについては以前書いたので,良かったら以下の記事もどうぞ.

 

ktmlnn0930.hatenablog.com

 

これを見た時は大学に入ってからでしたが,厳しかった高校生活を思い起こしては当時の教師たちへの怒りが止まりませんでした.
あとから振り返ってよい先生だった,良い学校生活だったという人は往々にしていますが,この映画を見てから私はやはり,彼らに対しての怒りがこみ上げてきます.
しかし,私は彼らへ怒りに燃えている瞬間は案外楽しかったりもします.私は日常生活からあまり人に対して怒ったりすることはないのですが,たまに怒りに燃えているというときは,以外にも楽しく感じるのです。人間の感情には喜怒哀楽の4つが一般的に挙げられていますが,
これらは意外と4つすべて堪能するほど楽しく幸せなのかもしれませんね.生きる,ということにあまり希望を抱けない私ではありますが,喜怒哀楽,三大欲求などの先人が造った言葉はやはり本質を表しており,
これらはよりよく生きる上で必要な要素なのかもしれません.

話はそれにそれましたが,まとまった話というのは一概に面白くないように私は感じており,それよりも瞬間瞬間の感情・考えに文章を書いている最中であっても真摯に向き合うということは,事実に正直に向き合っているということになるのではないでしょうか.

今日は長々と書きましたが,読んでくれた人には心より感謝を申し上げます.長文・駄文をご堪能いただけたでしょうか?