クマの寝床

かつて敗者だった人と、これから敗者となる人に捧ぐ

くそったれ



自分は、無力だった。

世界はこんなにも糞みたいで、誠実な人間は不意を食らうばかりなのに、
僕は何も出来ないのだ。

欲望の権化が支配した社会の規則から、
それでも僕はまだ抜け出せずにいる。

出来ることといえば、この怒りを蔓延させることぐらいだろうか?

それならおれは、怒りをどんどん透明にし、
どんどん大きくしてやろう。

そしておれは、
この怒り玉を溜めてやろう、
しかし静かに、決して昇華させることなく。


それまでは決して
笑顔を絶やさず