クマの寝床

かつて敗者だった人と、これから敗者となる人に捧ぐ

新たな欲情

今は、バイト先のある女の子のことしか考えれない。


今まで僕は容姿だけで女の子を判断していたが、今回はいつもと違い、様々な感覚において僕は彼女に惹かれているようだ。

バイトの業務上、決して頻繁に顔をまじまじと合わせることはないのだが、
中越しに聴こえる品のある優しい声と、
彼女の付けている香水の鋭さを含む甘い香りで、
僕は欲情しているのだ。


今までも女性の声、香りは好きだったが、
それらが視覚情報に先行して僕を誘惑する、というのは初めてであり、とても新鮮だ。


確かに僕は今まで、このような恋愛を含む大切なことで、
視覚に頼り過ぎていたのかもしれない。


言うまでも無く、視覚とは人間の五感(一説によると六感?)のうちの一つに過ぎないし、一つを重視するあまり他を疎かにするというのは、いささか損している気がしてきた。

とりあえず僕は、今までとは違ったプロセスで欲情しており、
恥ずかしいことだが、彼女を思うあまり夜も眠れなくなってきたので、
 
ここらで男らしくアプローチをするつもりだ。

検討を、祈ってね!